氷ノ山ヒュッテの整備をしました。

兵庫県の最高峰である氷ノ山(1509.8m)の東麓、千本杉の近くには、神大ヒュッテがあり、ACKU(神戸大学山岳部、山岳会)が維持・管理しています。

現役部員は毎年、冬、春、秋の3回程度、ここへ来て整備をしますが、今年はコロナのために2月以降は来ることができず、ようやく10月中頃になって今年2度目の氷ノ山となりました。

参加メンバーは、稲川(4)、金(3)、侯(2)、上田(1)、城間(1)、萩原(1)の6人です。ほかに山岳会からもOBの方々が数名いらっしゃいました。

10/17に入山し、ヒュッテで一泊して18日には下山です。

一日目は、午前中は雨でしたが、お昼からは雨はやみ、霧に包まれるブナ林を登ればすぐになじみの小屋に到着。一年生の3人は初めてですが。

掃除、薪集め、水道整備の作業のあとは、薪ストーブを囲んでみんなで食事。大鍋を分けて食べながら楽しくしゃべる時間が氷ノ山の醍醐味です^ ^

この日は夜になるとスッキリと晴れ、満天の星空も楽しめました。

朝、想像よりは寒くないようです。昨日の昼間からすでに5度とかでしたが、この時も確か2度くらいだったはずです。

ヒュッテのテラスで朝の凛とした空気に触れながら食べる朝食も、昨晩の薪ストーブを囲んで食べる鍋に劣らず最高ですねぇ

翌朝は山頂にも立ち寄りました。青空が広がり、今日は登山者も多い様子。

ただし、火山性の土でできた氷ノ山はいつ来ても泥っぽいのですが、この日はいつにも増してドロドロで、みんな苦戦していました。

紅葉も進み、山頂付近は綺麗に色づいていました。

鉢伏のススキの原っぱも爽快!

最後にOBの方々が経営されているねむの木山荘にお邪魔して神戸へ戻りました。

山岳会のみなさん、今回もまたお世話になりました!

また今度もよろしくお願いします。

文責:KIM(3)

六甲堡塁岩 クライミング活動

                             文:上田

10月24日に行った堡塁の情報です!

部員5人が参加しました。

懸垂下降

堡塁の西陵で懸垂下降、クライミング。東陵でも懸垂下降、クライミングでした。

御在所岳でクライミング合宿の予定があるのでその練習の意味を込めて堡塁で訓練を積みます。1回生も必要な技術は身につけなければなりません。

いや~難しいですね。

西陵の途中から。奥に街並みが見える。

堡塁は景色がよく私は個人的に好きです。おすすめの岩場であります。難易度も高くありません。

神戸大学からは一番近いので我が山岳部は頻繁に行きます。一般の方も多数来られていますよ。特に土日は渋滞するほどだそうです。

北アルプス縦走合宿 黒部五郎, 槍ヶ岳, 上高地編

                                 文:上田

大変お待たせいたしました。合宿報告の後半戦に参りたいと思います。3日目となります9月21日はテント地であった薬師峠から黒部五郎岳を越えて黒部五郎小屋を経て三俣山荘で泊となりました。

北ノ俣岳付近

北ノ俣岳付近で霧があったが晴れた。。。。黒部五郎岳につく頃には見事な晴天、山頂の景色をしばし堪能しました!!

黒部五郎の肩より
黒部五郎カールを下る

そのままきれいな青空を見ながら黒部五郎の有名なカールを下りました。とてもきれいで小川で頭を洗ったのでした。  黒部五郎小屋ではトイレ休憩ほどにとどめ、三俣小屋へ向かいます。その際まき道を使いました。(巻き道とは主に山頂などに向かう急な登りをさ避けるために作られた道の事です。)

そして三俣小屋に到着。ここはとてもきれいな山小屋で設備も高度(山基準で)に整っており、ぜひとも利用をお勧めしたいほどです。

三俣小屋より眺める鷲羽岳

4日目。 槍ヶ岳を目指します。モルゲンロートめちゃキレイでしたよ~

三俣蓮華の分岐付近

双六小屋からの登りは強風により寒い!しばらく止まっていたら低体温症に確実になるレベルです。。。しかし上がってからは槍を常に見ながら進む感じで、個人的に槍ヶ岳にかねてから行ってみたいと思っていた自分からすればとてもワクワクする時間でありました

槍ヶ岳が近づいてくるとヘルメットを着けて登ります。ここからは本当にしんどい道です。最後の追い上げだと思って力を振り絞ります。

槍へ向かう急登

槍ヶ岳とはまさしくその通りで槍の先端に登るには体力と時間を要する道である。ここまでに消耗した体力も勿論あるので、しっかりと時間をかけて登りました。

槍ヶ岳小屋に荷物を置いた後にピークへアタック。槍の小屋はピークのホントにすぐふもとにあるのです。上は気持ちよく3000m級の景色を楽しんでこの日の行程は終了。きれいな景色はぜひご自身の目で見てきてくださいね。

槍ヶ岳山頂からほぼ真下を見下ろす。下に見えるのは槍ヶ岳小屋。今回のテント地である。

5日目。槍の小屋を出た後はひたすらに下りでした!上高地の小梨平という下界のキャンプ場まで一気に下りるのです。途中朝日に照らされる槍の穂先を見ることができましたよ。また稜線の向こう側から押し寄せてくる、滝のような雲海には驚きました。

槍沢へ下りる途中。槍の穂先を背後にしながら下りる。
稜線の向こうから流れてくる雲。まるで滝のようである。

なんだかんだで上高地に到着。しばしあたりを散策した後お風呂に入ってご飯を食べておやすみなさい。ちなみにこの日のご飯はカレーでした。

次の日は上高地からバスに乗って帰るだけ。以上が今回の北アルプス合宿でした。

今回のタイム↓

2020/09/21(月) 

薬師峠5:15―7:05北ノ俣岳7:15―8:15中俣乗越8:25―9:45黒部五郎の肩―黒部五郎岳山頂―黒部五郎の肩10:35―11:55五郎平12:10―13:10 2664ピーク13:20―14:30三俣テント場 

2020/09/22(火) 

三俣テント場5:05―6:52双六小屋7:10―7:40樅沢岳―8:20硫黄乗越8:30―9:10左俣乗越―10:35千丈沢乗越10:45―11:45槍ヶ岳山荘 

2020/09/23(水) 

槍ヶ岳山荘4:35―5:35坊主岩5:45―7:10槍沢大曲りー7:33ババ平7:45―8:10槍沢ロッジー8:40一の俣―9:35横尾9:45―10:43徳沢10:55―11:50明神12:00―13:05小梨平 

山料理カテゴリーの立ち上げ

                                文:上田

「山料理」というカテゴリーを立ち上げようかと画策中です。カテゴリーはメニューバーのドロップダウンからご確認をどうぞ~

シンプルに山で作った料理を紹介するだけのとてもゆるゆるのカテゴリーです。僕たちが何を山で作り、食べているのかを知っていただこうではないか。

気象カテゴリーの立ち上げ

                                  文:上田

気象を扱う記事を書きたいと思ってるんです。なので皆さんが見つけやすい様に「気象」というカテゴリーをつけて記事を書くことにしました。もちろんは内容は気象に関すること。ちなみにこの記事もカテゴリー気象ですよ。

積雲    知ってます?

山岳部のブログで書くんですからそりゃ内容は山岳気象を含みますが、一般的な気象学の内容もたくさん扱います。

でもそんなレベルを落とすのも良くないので使える知識をメインにいろいろな内容を深くお伝えしていきたい、そんな風に思っております。

北アルプス縦走合宿 立山, 薬師岳編

                                  文:上田

大変遅くなりましたが、夏休み期間 (9/19~24) に行った北アルプス合宿のブログです。。。今回は北アルプスの立山室堂から薬師岳、黒部五郎岳を経て槍ヶ岳から上高地へ抜けるコースでした。遠い!  非常に長い行程でした。その一部をご紹介しましょう。

Tateyama Murodo うつっているのは上田です

今回の合宿は人数が少なく、1回の上田と3回の金の二人で行きました。全体を通して天気が良く、我々の普段の行いがよく反映されたような空の青さでした。ここまでバス、電車上がってこれるので既に標高2400mもあります。なので道も整備されています。この辺はね

Mikurigaike (Mikuriga pond)

あの有名なみくりが池を越えてしばらくしたら 雪が少ないがアップダウンが多い、なかなかのタフコースであります。しかし景色はとてもよく、ぜひ実際に見てほしいと思います。途中には槍ヶ岳や黒部五郎岳が見えるスポットがあります。そして立山雄山を背にして進んで行きます。

Goshikigahara

これが一日目のテント地、五色が原です。周囲は湿原になってるんですよね。激寒でした。たぶん3,4℃  そして一日目は終了。自分たちで作ったご飯を食べて明日に備えます。

2日目は薬師峠まで行きます。更に長いです。途中で薬師岳を越えていくことになります。

Goshikigahara in the morning テントの明かりが見える。

この日は今回の合宿の中で最も行動時間が長い日でした。しんどくて写真も記憶もあまりありません、申し訳ございません。しかし薬師岳に登るみちが非常に長かったのは覚えています。

薬師岳は日本100名山に指定されている名峰であると同時に古くから信仰の対象でありました。その薬師岳の丸く大きくたおやかな姿は、対照的な姿の槍ヶ岳と共に、女性的、男性的なイメージを人々に与えます。

手前のピークを越えてもまだまだ遠い薬師

さあそしてやっとの思いで薬師岳の山頂です。標高2,926 m

The cirques of Mt. Yakushi

薬師岳の山頂には祠があります。そして何よりカールです、カール。

薬師岳圏谷(カール)群は国の特別天然記念物に指定されています。

Yakushitoge (The ridge of Yakushi) camp site

上が2日目のキャンプ地です。4連休のど真ん中でしたからものすごい人でした。普段の様子をよく知る人もこの人の量はすごいと言ってましたね。

この後は黒部五郎、槍へ行きます。

前半は以上です!!

今回のタイム↓

2020/09/19(土) 

室堂9:50―11:10浄土山の肩11:20―12:05鬼岳東面―12:43獅子岳12:55―13:40ザラ峠13:45―14:20五色ヶ原テント場 

2020/09/20(日) 

五色ヶ原4:50―5:35鳶山―6:10越中沢乗越6:20―6:58越中沢岳7:08―8:40スゴ乗越8:55―9:40スゴ乗越小屋―10:48間山11:00―12:35北薬師岳12:45―13:45薬師岳14:10―15:45薬師峠テント場 

ゴロゴロ岳から座頭谷、蓬莱峡へ

今回は10/11の六甲山山歩きです。

9月末には北アルプスと大峰で縦走山行をしたので、なるべく早く記事を出したいのですが、今も執筆中です。もう少しお待ちください ^ ^;;

メンバーは金(3)、侯(2)、上田(1)、城間(1)、萩原(1)の5人。なんと3回生以下が全員そろって活動するのは今回が初めてです。こんなに人数が多い活動もかなり久しぶり。それでも他部と比べるとまだまだ少ないのですが、ようやく部活らしい?人数になってきました。

行程は、 芦屋川駅→ゴロゴロ岳→奥池インレット→熊笹峠→水無山→船坂峠→座頭谷→蓬莱峡→生瀬駅  です。

ハイライトはもちろん座頭谷。蓬莱峡の岩場もいつかのクライミング訓練に備えて視察することにしました。

8時に集合。。。。できたのは、侯、上田、萩原の3人だけでした。金、城間は遅れて9時すぎに芦屋川で待ち合わせて追いかけます。

ゴロゴロ岳の山頂は住宅街の裏でした。ここに来るまでの前山公園からの尾根は歩きやすくて風通しのよい尾根で、好める道だったので来れてよかったんですけど。

前日の土曜日は台風一過で涼しくすっきり晴れた日だったんですが、この日は雲も多くて朝から気温が高く、山頂に来るまでは結構暑かったです。

奥池のバックウォーターへ。鏡のような水面。ここまで標高を上げると涼しいですね。

ゴロゴロ岳からの飯盛尾は若干道が薄く、草木がよく伸びていました。

 

先行する3人と後を追う2人はまだ合流できません。高頻度に連絡を取り合いながら、先行隊には多めに休憩してもらい、後発隊は急いで登ります。

次のウェイポイント、熊笹峠でようやく合流できました。

 

一度石の宝殿近くまで標高を上げ、最高峰には寄らずに東六甲縦走路へ入ります。船坂峠までは賑やかな縦走路。宝殿までで通りすがった人の倍以上とすれ違います。

太平山の手前で北に入り、みつばちハニー農園を経由して座頭谷まで下りました。想像以上に通られている道のようです。草刈りもしっかりなされていました。

座頭谷の奥にある岩塔群。バットランドという地質で、国内では珍しいんだとか。

確かに岩場はザレザレで風化の激しさが簡単に見てとれます。足元からどんどん崩れる岩と、それらで埋まった広い谷の光景。

この辺りでもクライミングはできないものかと岩場を探索しましたが、その地質からして難しそう。ピトン、ボルトは全く見当たりません。フリーで登る人はとりあえずいなさそうです。

黒く見えるところは比較的安定しているのですが、もう風雨に削られ切ったのか、とても急傾斜で、ボルトを打ってルートを開拓しない限りは登攀できなさそうな印象です。

広い谷をざっくり探索し終えて、つづいて蓬莱峡へと向かいます。県道に出てから蓬莱峡BSまで七曲を歩き、密林で不法投棄だらけの斜面を降りると、蓬莱峡の岩場に出られました。

屏風岩では3パーティが取りついていました。巨大な一枚岩ですが、よく見ると登りやすそうなルートが多く、どれも1ピッチで登れます。チッピングの痕跡も多く、古くから多くの人に使われているようです。

マルチピッチの練習はできなさそうなので、アルパインよりはフリー向けですね。クライミングをされていた方に尋ねても、やはりアルパインスタイルなら道場の不動岩や百丈岩の方がよいという話を聞きました。

川向の小屏風にも取りつく人がいました。

真ん中に穏やかな川が流れ、広い河原にきれいで巨大な一枚岩という環境は気に入ったので、今度はクライミング道具を持って来たいと思います。

 

帰りはJR生瀬駅まで歩いて解散でした。

文責:KIM(3)