武庫川ボルダーへ行ってきました

文責:萩原真哲

武庫川ボルダーへ行ってきました

武庫川デビューです。
きっかけは北山公園の飛龍 1級完登(北山公園完登動画YouTubeにあがってます)。個人的に、飛龍はかなり保持力と背筋を要する課題であるという印象だったので、これが完登出来たら成長の一つの区切りにできると考えていました。
ということでこれを機に、強傾斜ハイグレードな課題ばかりで「自分にはまだ早い。」と行き渋っていた武庫川ボルダーへ。

ツタンカーメン岩?

大きなボルダリングマットを2つも電車に持ち込むため、人混みを避けて始発で武田尾駅へ。早朝の武庫川は霧に包まれていました。
武庫川でメインとなる岩は2つ。まずはより遠いツタンカーメン岩(?)へ。これといったトポもない岩なのでなんと呼ばれているのかわかりません…。
ハイキングコースとなっている廃線跡を川下へ30分超歩き、現れる橋の手前左手からフェンスを越えて川へ降りていきます。途中非点灯のトンネルをいくつか抜けるのですが、ヘッドランプをもってきておらずかなり怖い思いをしました。大きな段差を慎重に下り、無事河原に出たら川上へ。少し歩けば立派なルーフの岩を見つけることができます。これが武庫川のメインのボルダーです。

ツタンカーメン岩?

さて、無事到着したはよいものの、見るからにビチョビチョです。実はこの前日は雨、当日も霧が出るほどの湿度ということで、谷の斜面に沿って配置しているこの岩が濡れているのも当然の状況でした。しかしそれなりに時間をかけてやってきたのに見ただけで帰るというのも納得できず、衣服で気持ち程度水をふき取り、3級といわれているらしい課題に触ってみました。トライしたのは画像中央の出っ張った部分を登るベビーハング。当然といえば当然なのですが北山公園の3級課題とは全くグレード感が異なります。もちろん傾斜や岩質による差は想定していたのですが、それにしてもこの課題、1手目がキャンパかインバージョンのトウフックとはこれ如何に。いくらなんでも辛すぎやしないかという印象でした。何度か離陸してみますが1手目が取れる気配はなく、このコンディションで長居する意味もないだろうということで、早々に切り上げもう一つのメインの岩へ向かいました。

ハワイアン岩

来た道を引き返し、今度は駅から川上へ。駅からは徒歩10分ほど。堤防からは河原に積まれた石の上へクライムダウンです。
強傾斜、ホールドの乏しいフェース、ルーフとかなり充実していますが、易しい課題はほとんどなくどれも高さがあります。ルーフからスタートしてフェースに抜ける課題なんかはかなりかっこよくてそそられますが、到底私が挑戦できるレベルの課題ではないのでとりあえずスルー。川上側にある2級らしき課題にチャレンジしてみました。ピンチとカチを持って̪̪シットダウンスタート。1手目を大きなピンチホールドに伸ばしますが、止まりません。途中でクライマーがいらっしゃったので登りを見せていただくと、どうやら左足でトウフックを決められるようです。さっそく試してみるのですが、下の岩に足が当たる…。とりあえず通して上まで抜けられましたが、明らかに下の岩に体重がかかっていて納得しがたい。また次回リベンジです。

ハワイアン岩(川上面)
今回チャレンジしたのは中央を登る課題

帰宅

ハワイアン岩の課題を何度かチャレンジしていましたが、もうそろそろ帰らないと帰宅ラッシュに巻き込まれそうな時間となり、帰宅の準備を始めます。すると途中からいらっしゃったクライマーの方もちょうど帰られるところだったようで、車に乗っていくようにとご提案くださいました。非常にありがたい申し出でしたのでお言葉に甘えて乗せていただきました。彼らはボルダリングだけでなくマルチピッチクライミング、海外でのクライミングも経験されているそうで、車中面白いお話をたくさんうかがうことができました。
ボルダリングマットを持っての電車移動はなかなか疲れるので本当に助かりました。ありがとうございました!!

武庫川ボルダーは北山公園とはまるで毛色の違う上半身にパワフルな課題がたくさんあり、ハワイアン岩は駅からのアプローチが非常に良いです。そそられる課題をたくさん見つけることができたので、これからは北山公園に加え武庫川まで活動範囲に入れて、ボルダリングを楽しんでいきたいと思います。

仲間も募集中です。クライミングに興味がある方、神戸大学山岳部も視野に入れてみてください…!!