御池岳、藤原岳

先日、晴れ間を縫って日帰りで鈴鹿の御池岳と藤原岳に登ってきました。

メンバーは金(3)と、萩原(1)の二人。もはや部活とは思えない人数のなんとも寂しい隊です ^ ^;;

 

神戸をまだ暗いうちに出発しましたが、JR線で近江八幡まで、次に近江鉄道に乗り換えて八日市駅、そのあとバスを2本乗り継いで御池岳の麓、終点の君ヶ畑バス停についた時にはもうすでに9時半です。

ここから鈴鹿の最高峰、御池岳へ登り、藤原岳まで縦走する今回のコースは結構長丁場ですが、そもそも出発が9時半というのが最も厳しい条件でした。

登山口まで林道を歩き、いつもの油こぶしも顔負けの急登を登れば、、

木々の合間からテーブルランドが見え始めました。激坂のT字尾根を上がりきってもまだまだ高く見えますね ^ ^;

10時50分に到着したT字尾根の最高点からしばらく緩やかでしたが、再び徐々に急になり始め、

痩せ尾根を渡り歩いて最後の急登を制すると、

突然視界が開け目の前には広大な草原が!

これがテーブルランドか、、、

劇的な登場で魅せる御池岳は相当な演出家です。そこはまさに雲上の楽園といったところ。

到着は11時42分でした。しばらく休憩して草原の散策を開始します。

ここはボタンブチと呼ばれる崖のうえ。カルスト地形らしい白い岩が多く露出しています。ほかにも青のドリーネという小さな池などがありました。

御池岳の山頂には12時42分に登頂。ここが1247mで鈴鹿の最高峰ですが、眺望はイマイチです。風の通り抜ける爽快で心地よい場所でしたが。

続けてテーブルランドを西へ。日本庭園を目指します。

これが中々道探しが難しい。。。

踏み跡はごくわずかで、どこでも歩けるように見える草原と木立。地形図には描かれない微地形の連続。カルスト特有の凹凸は方向感覚を失わせますね。読図とコンパスだけでルートファインディングをするにはぴったりでしょうか。

しかし、スマホのGPSはとても便利なものです。バッテリー残量に気を使いつつ、何度かGPSで道を合わせました。

日本庭園は苔の絨毯が広がる場所。御池岳へは国道306号線方面から登る人が圧倒的に多いようで、このあたりでは登山者を多く見かけました。

この後は、日本庭園の前後でちょっと時間をとりすぎたので、少し急ぎ気味に天ヶ平(カタクリ峠)へ向かいます。何とか予定時刻には間に合い、14時8分に到着。

これより先は、急に人の気配がなくなり、静かな稜線を藤原岳へ向けて辿りました。

途中の頭陀平では歩いてきた御池のテーブルランドが一望できました。確かにテーブル。鈴鹿では御在所のような派手さはないけど、渋い山ですねぇ~

15時半ごろ、天狗岩まで来ました。右手には藤原岳、奥には竜、釈迦、御在所などと鈴鹿山脈が見渡せていたはずです。

トンボがたくさん飛び交っていて、猛暑の夏も終盤にさしかかり、秋の気配が濃くなりゆくことを感じとりました。

そしてついに藤原岳の頂上台地へ、、

そこは鹿の群れが駆け、甲高い鳴き声だけが響き渡る静かで爽快な平原。雲の多かった御池岳よりすがすがしい気分になりますね。

この日は御池岳は常に雲が多かったのに対し、藤原岳はずっとすっきり晴れていたように記憶しています。御池岳は琵琶湖側、日本海側の気候で藤原岳は太平洋側の気候、この中間に境目があるということでしょうか。

16時15分、山頂にも登頂。藤原岳の頂上台地は本当に素晴らしいところでした。時間が遅いのでゆっくり散策とはいかなかったのが残念。ですが、遅い時間だからこそ誰もいない藤原岳を味わえたのでしょう。

三岐鉄道の西藤原駅に下山。ここまでなかなか急で単調な下りでした。あれは登りたくないですね笑。。もうすっかり夕方の雰囲気。18時半ぐらいの電車に乗れました。

 

鈴鹿山脈では、ずっと密林、灼熱の六甲でしか活動できていなかっただけに、時間や行程以上の充足感を得ることができ、それはもうアルプスを縦走したかのように満足しました^o^

2020/9/5

文責:KIM(3)

六甲山での活動

こんにちは!

少し前から活動を再開させている神戸大学山岳部のこの頃を書きます。

前期の(ほとんどの)講義はようやく終わり、つかの間の夏休みに入りました。

 

長い間、六甲山系しか歩けていなかったのですが、最近ようやく違う山にも行けるようになりました。また次の記事で山行報告を書こうかと思います。

六甲山では歩荷やクライミングの訓練をしています。

今年も猛暑ですね。低山での歩荷は、この季節だと熱中症がとても怖いです。

8月は降雨もほとんどなく、毎日体が溶けそうでしたが、9月になると少し暑さも緩んだ感触があります。ただ、台風のせいでお天気が優れませんけれども。。

 

後期まであとひと月、これからどれだけ夏山に行けるのでしょうか?

文責:KIM(3)